マンガの描き方 まずは全体的な流れを知ろう

 

 ここではマンガをどういった手順で書いていくかを簡単に説明します。
方法は人によってそれぞれな部分もありますが、初めてマンガを描いてみたい人向けのアナログでの基本的な流れでいきます。

 各工程についての詳細なやり方や豆知識については、後日それぞれ書いていきたいと思いますので、今回はざっくりとしたものです。


1 ストーリーやキャラを考える
 まずはどんなテーマでどんな物語にするか、キャラクターはどうするかを考えなくては始まりません。

 テーマは明確に決められたテーマでも大雑把なテーマでも構いません。テーマとして何を伝えたいのかなどを考えておくと、このマンガは何がしたいの?なんて状態にもなりにくいです。中には明確にテーマを考えない人もいるので絶対ではないですが、何がしたいのか程度には自分の中で理解しておくといいでしょう。

ストーリーやキャラはボリュームが膨れる上がる程、死に設定や不要なキャラが多くなってしまいやすく、扱いきれるかが難しくなっていきます。まずはなるべくコンパクトに考え、本当にそのキャラや設定は必要かを考えて作っていくといいでしょう。

2 ネーム
 ここをすっとばして下書きから始める人もいますが、少なくとも慣れていない人は確実にネームからやるようにして下さい。

 考えた話をどんなコマ割りや構図で描き、セリフをどこに配置していくかなどのレイアウトをここで考えていきます。ネームは原稿用紙に描くのではなく、手ごろな紙やノートなどで構いません。

 どう見せれば、より魅力的で面白く見えるか、そして読みやすいか、などを考える工程ですので、そこまでキャラや背景を細かく書き込む必要はありません。とはいえ人により様々ですが、自分の中で完成形がしっかりイメージできる程度には描いた方が、失敗が減るのは確かです。

 ネームを元にしてマンガを描くことになるので、この工程は何度も見直して、納得のいくまでやり直すようにすると良いでしょう。

3 下書き
 ここからは本格的に原稿用紙を使い、ネームを参考に実際のマンガとして見せるための下書きを書いていきます。

 当然下書きですので、後から消しゴムで消す事を考え、鉛筆などの消せる物で描いていきます。念のため言っておくと、筆圧を入れすぎたりしないように注意して下さい。力を入れすぎると間違って書き直したり、下書きを消す時に地獄を見ることもあります。

 次のペン入れの工程も考え、下書きからは丁寧に描くようにして下さい。ラフに描いても大丈夫な場所はそれでも構いませんが、大切な部分を大雑把にしてしまうとペン入れで失敗しやすくなってしまいます。ペン入れで失敗すると修正も大変になってしまうので注意です。

4 ペン入れ
 下書きの上からインクの付いたペンなどで清書していいます。

 とにかく注意すべき点として、ペンを入れたらインクが乾くまでしっかり待つようにして下さい。初心者の方が予測している以上にインクの乾きは遅いです。欲張って乾いていない部分を連続で書き込もうとすると、手が触れたりして乾いていないインクが原稿に伸びてしまいます。
ですので、1つのコマに執着してギリギリの作業をするのではなく、その間に別のコマやページのペン入れをする形にすれば安全です。

ペンやインクについては後日解説ページを別に用意しますが、印刷なども考えるのあれば一般的なボールペンは使わない方がいいでしょう。ゲルインキとかなら問題は多分ないです。ただ先のことを考えると、Gペンなどのつけペンを練習してみることをお勧めはしておきます。線に強弱をつけ易く、慣れてくるとその一本でも色々な線を引けるようになるからです。

 つけペンはメーカーや種類によって好みが人それぞれなので、どれが良いというのは蓋を開けてみないとわかりませんが、Gペンは線が太目で強弱をつけやすいです。丸ペンは線が細く、細かい部分を書いたりするのに適しています。一本のペン先で書き上げる人もいれば、パーツによって使い分ける人もいるので、その辺は自分がやりやすいスタイルを見つけていくと良いでしょう。

 ちなみに私自身もよく愛用していますが、筆ペンで描いたりするのもアリです。絶対つけペンで描かなければならない!なんてことは無いので、色々なペンを試してみるのも良いでしょう。一部印刷に向かなかったり、特定の使い方には向かない物もあるので注意は必要ですが。

5 消しゴムかけ
 この工程はそのままです。ペン入れが終わってインクが乾いたのを確認したら、消しゴムで下書きを消していきましょう。ただし絶対に一気に消そうとして、原稿用紙をグシャっと曲げてしまわないよう注意してください。消しゴムを上下に往復してかけ捲るのではなく、一方向にだけ消しゴムをかけるように消すと大惨事になる事はまずありません。

 とにかく消しゴムをかけすぎて、原稿を痛めるような事態にはならないようにしましょう。

6 仕上げ ベタ&ホワイト
 黒でベタ塗りする部分を塗っていきます。そして失敗した場所や、白くしたい部分にホワイトを入れて修正していきます。

 ベタ塗りも人によって何を使うかは様々ですが、それこそ皆様お馴染みのマッキーから、筆ペンなどなんでもOKです。ホワイトはつけ過ぎて盛ってしまわないように気をつけて下さい。盛りすぎてしまうと、印刷時に影が出来てしまう原因に繋がります。

 ちなみに使うインクやホワイトの種類によっては滲むこともあるので、一部相性には注意してください。

7 仕上げ スクリーントーン
 私生活ではあまり縁のない物なので初めのうちは扱いに苦労するかもしれませんが、アナログで作業をするなら努力と根性で慣れましょう。力を入れすぎて原稿を傷付けてしまわないように注意です。

8 完成
 以上で完成です。お疲れさまです!


最後に

 というわけで、大雑把ですがアナログな工程で説明させていただきました。正直な話ですが、今の時代だと作業事態はデジタルでやった方が楽だとは思います。漫画に対応した安価なツールなども出ているので、そっちを使う方が安くなったりもします。とはいえアナログ技術は今でも重宝されますし、やはり覚えておいて損はないでしょう。アシスタントなどを目指すのであれば特にだとは思います。デジタルとアナログは似て非なるものだと思うので、どうせなら両方できる方が色々強いのは確かです。

 ちなみに私自身はペン入れまでがアナログ、それ以降をデジタルで行うことが多いです。この辺は人によってもそれぞれなので、自身にあったスタイルを模索してみてください。

 それでは予想より遙かに長くなってしまいましたが、以上が漫画を描く手順となります。毎度言っていますが、結局知識を得ても実行しなければ上達はしませんので、後は行動して自身のスキルアップに繋がるよう頑張ってみて下さい。

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